増田俊男氏らが「IPO詐欺」を理由に訴えられ、佐藤博史弁護士の「共同不法行為責任」が請求される未公開株販売

2007.07.01 Sun

きょうから7月だ。カナダの未公開会社『アリウス3D社』(Arius3D,Inc.)は、きのうまでにTSX-V(トロント・ベンチャー証券取引所)でIPOしなかった。

増田俊男氏とサンラ・ワールド社(江尻眞理子社長)らが、東京地方裁判所で起こされている集団訴訟のなかでも、アリウス3D社の未公開株販売は「IPO詐欺」であるか否かが重要な争点となっている。

「努力したが、実現できなかった」というのであれば、「詐欺ではない」という言い逃れができるのかもしれない。しかし、「きょうとあす(28・29日)に、サンラ・ワールド社はカナダから人を呼んで、アリウス3D社のIPOに関する重大発表を行う。アリウス3DはIPOする!!」と、サンラ・ワールド社代理人の佐藤博史弁護士(新東京法律会計事務所)が裁判官の前で断言した6月28日の時点で、アリウス3D社は上場手続きすら行っていなかった疑いもあるのだ。

アリウス3D社が上場申請をしていたのなら、事前に「目論見書」が提出されていなければならないが、現時点でもそれが確認できていない。

http://www.sedar.com/homepage_en.htm

「目論見書」が提出されていなければ、佐藤弁護士は裁判所で虚偽の発言をしたことになる。しかも、先月末にサンラ・ワールド社が、アリウス3D社株主を集めて説明会を開いたという事実も、いまだ確認がとれていない。アリウス3D社のIPOに関する重大発表は、ほんとうに行われたのだろうか?

佐藤弁護士は、次回の弁論準備でアリウス3D社の上場申請書類や説明会の議事録などを揃えて、原告にきっちりと釈明すべきだろう。

その佐藤弁護士は、サンラ・ワールド社らとの「共同不法行為責任」を理由に2件の訴訟を起こされているが、このうち1件が東京地方裁判所への移送が決定したことは、6月28日の記事で報じたとおり。そして、もう1件の訴訟も6月26日付で、神奈川簡易裁判所が「移送」の決定を下していたことがわかった。よって、7月13日に予定されていた同簡易裁判所での弁論は開かれない。

佐藤被告の「共同不法行為責任」については、今後は東京地方裁判所で争われることになる。

サンラ・ワールド社らに対する集団訴訟の次回弁論準備は7月23日(月) 16:00。

  1. 2007/07/01(日) 15:19:06|
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津田哲也(ジャーナリスト)

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