『サンラ・ワールド社』顧問の『佐藤博史』弁護士が「IPOする」と言い切ったカナダの未公開会社 Arius3D

2007.06.29 Fri

増田俊男氏とサンラ・ワールド社(江尻眞理子社長)が、7年ものあいだ「近くIPOする。数十倍になる」などという宣伝を繰り返し、日本の一般投資家に販売しつづてきた『アリウス3D社』(Arius3D,Inc.)株式。過去のIPO話には存在もしないカナダの証券取引所や、上場手続きをしていた証拠すら提示されないままウヤムヤになったNYSE(ニューヨーク証券取引所)などの名が挙げられてきたが、現在はTSX-V(トロント・ベンチャー証券取引所)だ。サンラ・ワールド社は、TSX-VでのIPOの時期について、「楽観的に見ると4月末〜5月上旬、現実的には5月下旬、予想外に遅れても6月」と発表していた。予想外に遅れた場合の期限も、あすで切れる。

その最終期限の瀬戸際で、「アリウス3D社はIPOする」と言い切ったのは、サンラ・ワールド社顧問の佐藤博史弁護士だった。

増田氏とサンラ・ワールド社らが、「詐欺の被害に遭った」とする投資者から起こされている3件(10名)の訴訟のうち1件の弁論準備が、きのう東京地方裁判所で開かれている。佐藤弁護士がIPO宣言をしたのは、そのときだった。

「きょうとあす(28・29日)に、サンラ・ワールド社はカナダから人を呼んで、アリウス3D社のIPOに関する重大発表を行う。アリウス3DはIPOする!!」

佐藤弁護士は、そう裁判官の前で断言した。本件訴訟では、アリウス3D社未公開株は「詐欺」か否かについて争われていいる訴因の一つだ。その重要な問題で、まさか弁護士がウソはつかないだろう。現時点では、アリウス3D社がIPOしたという事実は確認できていない。が、佐藤弁護士が保障したも同然のタイムリミットまで、まだ36時間あまり残っている。結果は、以下のサイトで確認してもらいたい。

http://www.investcom.com/page/venture.html

サンラ・ワールド社らに対して投資金の返還を求める投資者を、佐藤弁護士は3つのランクに分類しているという。そのうち「Aランク」は、弁護士を介さずにサンラ・ワールド社に返金を求める者。「Bランク」は訴訟を起こしていないが、返金交渉に佐藤弁護士が対応する者。そして「Cランク」が訴訟を起こしている原告だ。

増田氏は「BとCのランクの投資者に『絶対に金は返すな』と、佐藤弁護士から厳命されている」と言って、異様にはしゃいでいたという。それについては佐藤弁護士自身が、きのうの弁論準備のなかで同様の発言をしている。

「あなたがたは、最初はAランクだった。しかし、いまではDかEランクだ」

さらには原告に対して、こんなことも言っている。

「私を怒らせれば怒らすほど、あなたがたは不利益をこうむる」

依頼人の増田氏やサンラ・ワールド社ではなく、自分が同社の意思決定権を握っていると、裁判官の前で認めたようなものだ。佐藤弁護士は、サンラ・ワールド社らとの「共同不法行為責任」を理由に2件の訴訟を起こされている。
  1. 2007/06/29(金) 11:20:00|
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津田哲也(ジャーナリスト)

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